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2022年2月 6日 (日)

玉虫色の記憶の奥

とても天気がいいので、どこかに出かけないと公開しそうな気がして、東京国立博物館に行きました。目当ては、入場料だけで見られる特集展示「没後700年 趙孟頫(ちょうもうふ)とその時代―復古と伝承―」。

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やはり、中国の書はすごい。能書家自体がすごいだけでなく、国(あるいは時の権力者)にとっての書の重要度・評価が日本と比べものにならない。だから優れた書が代々引き継がれているのでしょう。

しかし、書に対する尊敬や愛情があまりに強すぎて、王羲之のように、太宗皇帝があの世に持って行ってしまって後世に真筆が残らなかった悲しい例もありますが。

展示作品は、趙孟頫の流をくむ他の書家によるものも数々あり、その中の1つに、なぜかとても引きつけられた。いや、引きつけられるというのんびりしたものではなく、「これ!そう!これだ!」と思ったのです。凌以封の「倣趙孟頫泛舟吹笛図扇面」。

もちろん、この絵を見るのは初めて。扇面に描かれた、舟上の貴人が笛を吹いている図。金とも銀とも言える光沢のある紙が使われていて、照明の角度によって紙面の一部がわずかに玉虫色に変化する。その光沢が、子供の頃に身近にあったもののような、何か自分の原点に関係あるもののような、記憶の奥の奥の奥の方とつながるような、そんな感覚に襲われたのです。

「これは絶対に思い出さなければ!」と思ったのですが、その不思議な感覚が一体何故なのか、思い出せませんでした。

上野公園の大噴水の近くで、桜色の花が咲いている樹が一本。カンザクラでした。

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カンザクラやヒカンザクラは、色が濃い印象ですが、このカンザクラは、ソメイヨシノより少し濃いかな?という程度。こんなに見事に咲いているのに、足を止めて見上げている人は、あまりいませんでした。

思ったより時間をかけて鑑賞してしまったので、早く帰らねばと、足早に駅に向かおうとしたところ、「無料PCR検査」ののぼりが。都のモニタリング検査とのことで、終了まであと15分。早く帰りたいけど、せっかくなので、検査を受けてきました。その場でスマホで登録・申込手続きをして、説明を受けて、検体(唾液)採取して、一度やり直して、全体で約20分。結果は数日後にメールで連絡が来ます。

今日の「ありがとう」は、趙孟頫と凌以封とカンザクラとPCR検査に。さて、結果はいかに。



 

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コメント

カンザクラ、満開のようですね。綺麗で良いです。
無料PCR検査、ついでの機会はめったにないでしょう。いつも来る友達もそれらしい予定を言っていましたが。
書をなさる方は、優劣?、良さが良くお分かりになられます。良い作品展でしたね。

>kazuyoo60さん

PCR検査、自費だとけっこう高いので、無料モニタリングに遭遇してラッキーでした。
おそらく今日あたり結果が来ると思います。

書にはとんと疎いのでよく分かりませんが、とにかく凄く魅力的な特集展示だったようで良かったですね。

岡山県では、1月末まで無料キット配っていたので、これは受けねばと思っているうちにタイミングを失してしまいました。
日本でPCR検査は普通に受けると19,800円(税込21,780円)。孫息子はドイツでオーディションを受けるため、自費でPCR検査を受けました。昨秋から有料になりました。

>omotanさん

無料キット、受け取りそびれてしまいましたか。残念!
当初より安くなったとはいえ2万円は大きいですよね。
孫息子さんは、無事に「陰性」判断を受けてドイツに向かわれたでしょうか。ますますのご活躍をお祈りしています。

曖昧な表現で失礼しました。
孫息子はデンマーク、ドイツを行ったり来たり。PCR検査はドイツで自費で受けました。

>omotanさん

そうでしたか。
デンマークではコロナに関する規制を撤廃したとの話を聞きましたが、国境をまたいでの行き来はいろいろと苦労がおありでしょう。
引き続きご健康に気をつけて、ご活躍されますように。

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