輝く未完の声
友人に誘われて、木下航志君のコンサートを聴きに行った。
木下航志オフィシャルサイト
現在高校3年生の木下君は、未熟児網膜症のため、生後すぐに光りを失ったという。2歳でピアノに触れ、5歳からクラシックピアノを習い始めた。おどろくほどピアノが上手で、力強い声で歌う。
でもまだ「十分ではない」という感じ。今は、「若い」「盲目」という条件のもとで評価されている気がする。批判しているのではありません。まだまだうまく歌えるはず、と思わせる声なのです。この先の声が聴きたい、と思わせる「未完の声」。
スティービー・ワンダーのメドレーでは、スティービー・ワンダー並みに伸びのある声で歌い上げた。スティービー・ワンダーという、優れたお手本を聞いてきたからでしょう。
これから、いろんな人と出会って(すでにスティービー・ワンダーには会ったそうです)、いろんな経験をして、さらにさらに、その声に表情が加わって、「盲目」などということはまったく関係ないくらいに、評価されるボーカリストになって欲しいと思う。たぶん、そうなると思う。
あらかじめ配られたA4サイズ1枚の案内に、「死にたいと思うほど辛い経験をしたことはないから」というインタビューでの回答が記載されていた。
コンサート中のMCでは(正確な言葉は忘れましたが)「僕は音楽が大好き。みなさんも是非趣味に打ち込んでください」と。
コンサート終了後に握手会の場が設けられたけど、手を握ったら、こちらのスカスカな心を見透かされそうだったので、握手をせずに帰ってきてしまった。
ピュアで才能ある未完の少年にノックアウトされた日曜日でした。
今日の「ありがとう」は木下君と、誘ってくれたTちゃんに。
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たまたま今日の新聞にこの人の記事があって興味深く読んだところでした。作曲とかしてると「音の神様が降りてくる」んだそうです。suzieの日記でどんな歌声なのか、ますます興味津々です。
投稿: ばななちょこみるく | 2007年8月28日 (火) 13時05分
>ばななちょこみるくさん
研磨途中のダイヤの原石、という感じかな〜。
もっと光るだろうことは想像つく(期待する)のだけど、まだすべての輝きをみせていないよね、というような。
機会があったら聴いてみてください。
投稿: suzie | 2007年8月28日 (火) 15時04分
一度だけ、木下航志君が弾き語りをしている姿をテレビで拝見したことがあります。
その時に歌われた曲は「絆」。
優しいピアノの音色と、素直で飾らない歌い方。
奇麗なメロディの曲だな、と感じたことを覚えています。
生の音色、歌声を体験されたのですね。
たくさん感じることがあったのでしょうね。
suzieさんのこの記事を読んで、昔見た彼の映像を思い出しました。
彼のこれから先が楽しみです。
投稿: mari | 2007年8月28日 (火) 17時20分
>mariさん
木下君、かなり精力的にコンサート活動しているみたいです。
でも「ものすごく頑張ってます!」という気張った感じがないのです。「素直」だからなんですね〜。
投稿: suzie | 2007年8月28日 (火) 21時06分