旅行はトレイラー
今朝は予報通り雨が降っていた。
久しぶりの雨に、なんとなく嬉しい気持ち。暗くて静かな夜明け前。少しひんやりした空気。濡れたアスファルトと花壇。雨に濡れたアスファルトの匂いで、なぜか海外の街の記憶が蘇った。
思い返してみると、これまでの海外旅行で危ない目にあったことは全くないが、けっこう嫌な思いはしたものだ。慣れないこともあって、不安な気持ちにもなる。それでも、というか、だからこそ、いいことがあったときの嬉しさは格別なのだ。例えば親切にしてもらったとか、つたない言葉が見事に通じたとか。
嫌なこと:嬉しいこと=2:1って感じかな。そう、嫌なことの方が多い。その分、嬉しいことはより強く心に響く。そんなふうにして、訪れた国(の中の特定の街)の印象が左右される。
とても嬉しい経験をした国(街)には住んでみたいと思ったりもした。だって嫌なこと:嬉しいこと=1:2だったんだもの!
でもそれは、ある国の一部の地域の短い期間でのこと。もしそこで生活したとしたら、嫌:嬉=1:2とは限らない。むしろ、そんなことは滅多にないでしょう。嫌:嬉=5:1だってありうる。
海外旅行は映画の予告編(trailers)だ。おいしい部分を抽出して、短時間で魅力的に仕上げる。そしてなんとなく期待を抱かせる。
何年か前、映画館で某海外映画の予告編を見た。予告編は、本編とは別に、当時CMなどの監督を経て第1作目の長編映画作品を撮ったばかりという日本の若手監督によるもの。それはもう、とてもかっこいい映像で、がぜん見に行きたくなった。が、後日、本編を見に行った友人が、「予告編が一番良かった」と報告。
もちろん、予告編に勝るほど本編がすばらしい映画もいくつかある。だけど旅行はtrailers。局面的にしか分からないし、短期間で魅入られてしまうもの。
でも今朝は、予告編よりも本編よりも、家の前の雨に濡れたアスファルトの匂いが、とても心地よかった。
今日の「ありがとう」は、昔の海外旅行の数々の想い出に。
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そんなにたくさんの国に行ったことないけど、どこも楽しかったけど、やっぱり住みたいと思うような国はなかったなー。沖縄は一時、本気で住みたいと思ったときもありましたが・・・
投稿: ばななちょこみるく | 2007年5月18日 (金) 21時14分
私も数度の海外旅行を体験して「旅行は“いいトコ取り”」と思っていましたが、suzieさんの「旅行はトレイラー」という表現のほうがずっと美しいですね。
海外旅行は特に力が(体力・気力とも)要りますが、生活となるともっとでしょうね。旅行だと軽い疲れを伴いますが、生活で力を使い果たすとどっと疲れるでしょう。
トレイラーで心地よい印象を得るのは人生を楽しむプラス材料となりますね。
投稿: 美奈子 | 2007年5月19日 (土) 01時34分
>ばななちょこみるくさん
旅行で楽しかったところといえば、マブールは最高に楽しかったけど、あそこは住む(暮らす)ところじゃないものね(笑)
投稿: suzie | 2007年5月20日 (日) 22時10分
>美奈子さん
“いいトコ取り”もうまい表現です(座布団1枚!)
ちなみに友人は「旅先の恋は持ち帰り厳禁」(帰国後に継続/引きずってはいけない)と言っていました。
投稿: suzie | 2007年5月20日 (日) 22時17分
suzieさんのブログのこの記事からイメージして
歌詞を書きたいと思います☆
ステキな記事ですのん。
今度見せます。いひひ。
suzieさんありがとうー!!!
投稿: チエ | 2007年6月10日 (日) 22時42分
>チエさん
嬉しいな。どんな歌詞になるのかしら、楽しみです(*^^*)
出来上がったら見せてくださいね!
投稿: suzie | 2007年6月11日 (月) 06時46分