2021年7月19日 (月)

酷暑に夢を見た

1カ月近くブログをさぼっていました。

書きたいことはあったのですが…、例えば、この1週間ほど前に読み終わった「日蝕」(平野啓一郎著)のこととか。久しぶりに何かが眉間を貫くというか、そんな衝撃と感動があったのだけど、うまく言葉にできず、そのまま書けずじまい。

「日蝕」の感想は、いずれ、じっくりと。

で、「日蝕」とは無関係で、世田谷文学館に「イラストレーター 安西水丸展」に行きました。

安西水丸。ずーっと第一線で活躍していたけど、私としては特に学生時代&社会人初期と直結する。さまざまな雑誌やCM、ポスターに安西水丸のイラストが使われて、どれもヒットした。単純な線と軽快な色づかいが心地よくて、見ているとクスッとしたり、ほっこりしたり。

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今回の安西水丸展は、撮影OK(フラッシュと動画は禁止)という寛大な展示で、お言葉に甘えてたくさん写真を撮りました。

子供の頃のノートとか、大人になってからの旅のスケッチとかも展示されていて、とにかく「描かずにはいられない」人だったんだなということがひしひしと感じられた。

作品そのものや、あるいはイラストが掲載されてた雑誌などに、「嵐山光三郎」やら「村上春樹」やらの名前もでてきて、かつての日々が蘇った。

  安西水丸、嵐山光三郎、村上春樹、渡辺和博、南伸坊・・・懐かしいなあ、楽しかったなあ、あの頃。

数十年前の思い出に浸りながらウキウキした気持ちでたっぷり展示品を見て回り、会場から炎天下の外に出たら、一気に現実に引き戻されてしまった。

「夢」だったんだ、たぶん。酷暑のアスファルトの「逃げ水」のような。

週末の「ありがとう」は、安西水丸展に。ひとときの夢を見せてくれてありがとう。

2021年6月 9日 (水)

ギガ級に楽しい、鳥獣戯画

行ってきました!「国宝 鳥獣戯画のすべて」展!
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緊急事態宣言が延期になったときに、何が悲しかったって、美術館・博物館が休館になったことでした。

特にこの鳥獣戯画展は、必至でオンライン予約をしたのに休館になってしまい、緊急事態宣言期間中に、当初の開催期限を迎えてしまうという状況だったので、本当に悲しくて悲しくて、安倍・菅政権の無策っぷりへの怒りが一気に増幅しました。

が、このたび、開催期間を延長しての再開!ありがとう、トーハク!

今回の展示では、全4巻の「鳥獣戯画」を全画面開いて見せてくれています。

擬人化した兎や蛙が有名ですが、擬人化していない馬やら牛やら、空想上の獣である麒麟や龍や獏、人間の行事とか滑稽な仕草とかもふんだんに描かれています。

一番気に入ったのは、やっぱり擬人化した兎や蛙や猿が満載の甲巻。まるで人間のように、いや、人間以上に生き生きしていて表情豊か!立ち止まらないように、動く歩道で(強制的に)移動しながら鑑賞しました(笑)

※動く歩道は甲巻のみ。乙・丙・丁巻は歩きながらの鑑賞

来場者の中に、鳥獣戯画(もちろん甲巻)の半幅帯を締めた2人組の和服女性がいました。写真撮らせてもらえばよかったなー。私はふつうの名古屋帯と紬でした。

今日の「ありがとう」は再開してくれた「鳥獣戯画」展に。とても楽しかった!

東京国立博物館から上野公園方向の空を臨む。
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歩道の「足跡標本」がアップデートされていた!
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2021年4月29日 (木)

募る落胆、増える感染者

つい2週間くらい前までは、ゴールデンウィークは静かに都内の美術館に出かけようと思っていたら、三度目の緊急事態宣言の影響で目当ての美術館が次々に閉館。

せっかく予約をとった「鳥獣戯画展」(東京国立博物館)がまず閉会を決め、予約無しで行けるはずだった「茶箱と茶籠」(三井記念美術館)も閉館。予約制の「茶の湯の美」(出光美術館)は運良く緊急事態宣言発出前に見に行けた。

出光美術館から見た皇居外苑。曇りがちな日の夕方、木々の緑がなんだか不思議な色合い。
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美術館は、全員マスク、入場の際に検温・手指消毒、誰かと会話するわけでもなく、入場制限で密にはならないので、うつる心配もうつす心配もかなり低い。誰も話相手のいない独り暮らしの身には、鬱鬱とした精神状態を和らげてくれる数少ない場所なのに。あんな無能・無策なお上の言うことなんて聞かなくても…(泣)

そんなささやかな救いの空間を奪われて、もうがっかり。

思っていたより落胆が大きく、日を追うごとに悔しさが募ってくる。意地でも東京五輪をやるつもりのアイツが「東京に来ないでください」だの「連休はステイホーム」だのと、まさに憤懣やるかたない思いです。

そういえば、第1回目の緊急事態宣言のときも、計画していた観劇がことごとく中止になったっけ。同じ事の繰り返し。

本日の東京都の感染者数は1月28日以来の1000人越え。初回緊急事態宣言の10倍。同じどころか、より悪くなっている。もはや希望も期待も見いだせない。

今日は、そんな沈んだ気持ちを少し晴らしてくれた映画「LA LA LAND」に「ありがとう」。4年前にアカデミー賞6部門を獲得した作品。本当に素敵な映画でした。

2021年1月17日 (日)

オバサンにも響かない

緊急事態宣言下ですが、土曜日に五島美術館の「茶道具取合せ展」に行ってきました。

不要不急と言われれば不要不急かもしれないけど、私の精神安定のために必要。それに、人と話したり接触したりすることもないので、危険性はないと考えて出かけました。時間が早かったためか、それともみんながステイホームを忠実に守っているためか(それはないだろうけど)、とても人が少なくて、まったく密にならず。

この日は小春日和で暖かかったので、お庭ものんびり散歩しました。

庭側から見た五島美術館。
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はるか向こうにビルが見えます。
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歩いていると、汗ばむくらいの暖かさでした。

さて、一夜明けて日曜日。某情報バラエティー番組で「なぜ20代の若者に緊急事態宣言のメッセージは響かないのか」と言っていましたが、そりゃー響かないでしょうよ。若くない私にも響いていませんよ。

だって、「(感染拡大を抑えるために)ありとあらゆる対策をとる」って言いながらも国会開かないし、家に居ろと言いながらも自分らは会食行くし、記者の質問に答えないし(それ以前に記者に質問させないし)、オリンピック開催するって言い張ってるし、響くわけないじゃん。

私は自分が感染したくないことに加えて、賑やかな(人が多い)場所に出かける気力も時間もなく、一緒に出かける相手もおらず、仕事はテレワークなので、結果的にほぼ家に閉じこもっているだけ。

若者曰く、「緊急事態宣言が出ても、SNSで全然騒いでいないから、そんなに危ないとかたいへんだとか思わない」と。そう、本気度が伝わっていないのですよ。受け取る若者側が問題なのではなく、発する側の問題です。

本気でステイホームして欲しいなら、本気を見せてみろ!

週末の「ありがとう」は、小春日和の都会の庭に。

 

 

2020年11月29日 (日)

奇才/鬼才のド迫力

約11カ月ぶりに東京駅に行きました。

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お目当ては、東京ステーションギャラリーの「河鍋暁斎の底力」!

「描くことが好き」とか「絵が上手」とか、そんな甘いものではない。描かなければ死んでしまう!くらいの活力と情熱が伝わってくる!

じっくりと人間の骨格から描き込んでいるデッサンもあれば、短時間に即興で描いたと言われる席画もあり、はたまた弟子のための絵手本として死体が朽ちていく様を描いてあったり、奇才/鬼才ぶりに圧倒される。

こういうエネルギー、どこかで同じように感じた気が・・・。そうそう3年前の「レオナルド×ミケランジェロ展」ですよ。あのイタリアの天才たちと肩を並べるほどの画力と探究心。

この展覧会でも、時間を区切った予約制(事前チケット購入制)です。混雑しないし、もともと誰かと会話する場でもないし、美術展は現在の外出先としてかなり安全に楽しめる場所ではないだろうか。

東京ステーションギャラリー2階の通路から見下ろした東京駅丸の内北口改札。昔より断然きれい。
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今日の「ありがとう」は、圧倒的なエネルギーを浴びせてくれた暁斎の下絵に。

2020年10月24日 (土)

身の丈に合った(?)贅沢

世の中では、3つ目の「GoToナンチャラ」が始まったようですが、GoToに縁の無い私はサントリー美術館の「日本美術の裏の裏」展へ。

あまり「裏の裏」という感じはしなかったのですが、足もとに蝶々の影が飛ぶライティングや、鑑賞者に問いかけるような説明文のプレートなど、展示方法に色んな工夫が見られて楽しかったです。そして何より、「撮影OK(フラッシュ×、動画×)」というのが太っ腹!

「武蔵野図屏風」 画面の下方に月がある珍しい構図。もう一隻には富士山が描かれています。
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「雛道具」 比較物がないとミニチュアにはとても見えないでしょう。非常に精巧に作られています。
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「新蔵人物語」 “素人が書いた”との説明文ですが、位の高い女子が作者でしょうか。絵も書も美しい。
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「鼠草子絵巻」 主人公ならぬ主鼠公の権頭が乗る馬も鼠っぽい。
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「かるかや」 笑っちゃうほど“ヘタウマ”な絵ですが、ストーリーはとても哀しい。
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谷文晁の「楼閣山水図」 ついつい顔を近づけてまじまじと見てしまうけど、少し離れて見ると、風景と空間を感じます。
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そして、美術館を出て、同じビルに入っている虎屋にうっかり寄ってしまい、うっかり上生菓子を買ってしまいました。ピエール・エルメとのコラボ商品もあって迷いましたが、ここはオーソドックスに、栗子餅(きんとん)と千代の菊(こなし)。
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誰とも会わないけど江戸小紋で出かけて、誰もいないけど自宅用に虎屋の上生菓子。GoToに無縁な身としては、コロナ禍での精一杯の贅沢です。

今日の「ありがとう」は、秋晴れに!

2020年10月19日 (月)

天下人にあやかって

東京国立博物館「桃山—天下人の100年」展に行ってきました。

入場料2400円。高い!普段なら1800円くらいなのに。それだけスゴイものが揃えてあるってこと?あるいは、入場制限で来館者が少ない分を考慮して高く設定したってこと?

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いずれにせよ、桃山時代の華やかな作品が揃えられているようなので、天下人にあやかって、ぱあーっと気分を晴らしてこよう、と出かけてきました。

夜間の時間帯であることに加え、雨のために当日チケットを購入した人が少なかったようで、とっても空いている!

ほとんどの屏風や襖絵を、独り占め状態で鑑賞することができました。

大きいサイズの展示品が多く、しかも襖絵は「襖」のかたちで展示されていて(最近、こうした工夫がよく見られる)、作品ひとつひとつ、満喫できました。

コロナ対策として、検温、手指消毒、マスク着用、そして90分以内の鑑賞が「お客様へのお願い」として決められていますが、ごめんなさい、あまりに見応えありすぎて、しかもゆったり鑑賞できるため、2時間かけてしまいました。

でも、まったく「密」ではなかったので、おそらく問題ないでしょう。

帰宅してネットで調べてみたら、やはり2400円という高額は、入場者減少と人件費増加を受けての措置とのこと。でも、これなら2400円でも全然高くない。なっとくのお値段です。

鑑賞時間は夜間(金・土)がお勧め。

今日の「ありがとう」は、400年以上前の天下人に。

2020年9月20日 (日)

てくてくと秋の競演へ

今日は最高気温が25℃に届かず、どうやら本当に夏は終わった模様。

空はどんよりだけど、涼しい秋の空気をめいっぱい感じたいので、久しぶりにてくてくと徒歩で静嘉堂文庫美術館へ行きました。

入口で数人並んでいたので、すわっ混んでいる!?と思ったら、コロナ対策のために受付エリアが密にならないよう入場制限していただけで、内部はゆったり見られました。

「美の競演」と題し、「陶器」「獅子」「茶入れ」「屏風」「曼荼羅」などのテーマで、特徴のある逸品を見比べるというもの。詳しい知識がなくても楽しく鑑賞できる。

個人的には、狩野探幽「波濤水禽図屏風(はとうすいきんずびょうぶ)」と酒井抱一「波図屏風(なみずびょうぶ)」の“競演”が良かった。

さて帰ろうとすると、金木犀の良い香りが漂っている。けれども金木犀らしきオレンジの花が見当たらない。

よくよく見ると、目の前にある大きな樹が、金木犀ではなく銀木犀で、白い小さい花がたくさん咲いていました。ああ、本当に良い香り。
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帰路は電車を利用。久しぶりに二子玉川駅に来てみたら、けっこうな混雑ぶりだった。

世の中はすっかり日常に戻っているのか?まだまだ油断してはならじとステイホームに徹していたけど、もしかして自分だけ時間が止まっていたのだろうか。終戦を知らずに身を隠して過ごしている日本兵の気分ですよ。

世間は四連休らしいですが、私は残りの休日もノー・プランです。今日の「ありがとう」は、香りも花の姿も楚々とした銀木犀に。

2020年8月24日 (月)

潔いハコ

そうそう、行こう!と思っていながらすっかり忘れていた「作品のない展示室」に、ようやく行ってきました。

砧公園内にある世田谷美術館で、作品を展示していない、まっさらの館内を観覧できます。

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展示品のない館内は広々としていて、すっきりしているというか、あくまで「ハコ」であることをわきまえた潔さを感じます。

8月27日(木)まで。入館無料。お近くにお住まいの方は是非。

2020年8月22日 (土)

半日が1時間にワープ!

本日は、定期健診に行ってきました。

前夜9時からは何も食べられず、水は当日の朝200mlまで、という、私にとっては非常に厳しい条件を必死で守り、いざ健診センターへ。

今日は受診者が少ないのか、待合室のソファで「待つ」までもなく、すぐに名前が呼ばれ、おどろくほどサクサクと検査が進み、1時間強で全行程終了。その時点で9:30。一応「半日ドック」のはずだったのだが(^^;

受付で「お食事券」をもらって、同ビルの食事処に行こうと思ったら、利用時間が10:15〜。
時間つぶしに、もとい、時間を有効に使うために、日枝神社にお参りしました。御朱印帳持ってくれば良かったなー。
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まだ時間があるので、大好きな「塩野」で上生菓子と焼き菓子を購入。塩野に来るのは久しぶりなので、嬉しくてたくさん買ってしまいました。しめて2300円。2300円分も誰が食べるんだよ!私が食べるんだよ!と、頭の中で私Aと私Bが掛け合いしているあいだに、きれいに包装してくれました(自宅用です、と伝えそびれた)。この包装、セロテープを使っていないのですよ。
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健診センターのビルに戻り、お食事券利用にて遅い朝食(世間ではブランチと呼ぶのでしょうか)。こんな感じでした。
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帰宅したらまだお昼前。でももう1日終わった気分。長い長い引きこもり生活のせいで、時間の感覚もだいぶ歪んできてしまったようです。それとも暑さのせい?

購入した和菓子たち。全体的に色味が地味ですね。もっと明るい色の上生菓子も買えば良かったなあ。でも食べきれないしなあ。ああ、塩野の近所に住んで毎日買いに行きたい。ちなみに、どら焼きの隣の最中が小さく見えますが、最中が小さいのではなくどら焼きが大きいのです。
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今日の「ありがとう」は、お世話になった山王健診センターのみなさんに。受付から医師まで、どの方も感じが良かった。

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