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2021年11月28日 (日)

死ぬまで生きよう

今回の読書は「どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか」(みうらじゅん/リリー・フランキー)。みうらじゅん氏とリリー・フランキー氏の対談、というか“雑談”ですね。

前回のそこそこ深刻な「生誕の厄災」から一転、おじさん二人が居酒屋でしゃべっているような、くだらな〜い会話がテーマごとにまとめられている。

「あほらし〜〜」と笑いながら読んでいると、ハッとしたり、ウンウンと納得したりする言葉に出くわす。

   不況で5年、10年先のことが読めないから不安とか言うけど、心配しなくも、来年死んでるかも知れないから

   よく、「日本人は自尊心が低すぎる」と言われるが、そうではなく、本当に低いのは「美意識」

   人は生まれた瞬間に余生が始まる 「死ぬために生きる」のではなく「死ぬまで生きる」だけ

なんだか、生きているのが少しだけ楽になりました。この本を寝る前に読んでいた期間は、あまり悪い夢を見なかったような。笑ってから寝るのは良い睡眠につながるのかもしれない。

今日の「ありがとう」は、約1年半ぶりに会ったお茶友Mさんに。お互い元気で良かったです。今回のお稽古後のお菓子は、久しぶりの鶴屋吉信でした。
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2021年11月24日 (水)

地図が読めない女

約2年ぶりに、友達とのんびりお出かけしました。

まずはサントリー美術館で「聖徳太子 日出づる処の天子」展。すっかり神格化されているので、年齢にそぐわず大人な姿の絵や、観音様のような姿の像などがありますが、ビリケンさんみたいにかわいらしい二歳像もあって、いろんな聖徳太子さんが見られました。

しかし私と友人の一番のお目当ては、山岸凉子氏の「日出処の天子」の原画。きれいでした〜〜✨やっぱり山岸凉子氏の絵は美しい。

 

 

また読み返したいわあ「日出処の天子」、というか、最後まで読んだのかな?私。友人が今でも持っているとのことなので、貸してもらう約束をしました。

さて、サントリー美術館の入っている東京ミッドタウンから六本木ヒルズにてくてく移動。六本木ヒルズに来るのは何年ぶりだろう?六本木ヒルズは、必ず目的があって訪れるのですが、毎度毎度、目的地になかなかたどり着けず、ぐるぐるぐるぐる。

大型商業施設なので、当然、随所にフロアマップやエリアマップがあるのですが、それを見ても、目的地にたどり着けない。何度も同じ場所を行きつ戻りつして、ようやく「もしかして、この通路を行くのか?」と気づき、なんとか目的地へ。

絶対にマップの描き方に問題がある!としか思えないのですが、六本木ヒルズができて18年。改訂されていないところを見ると、さほど苦情はないということか。つまりは、私の「地図を読み解く能力」が著しく低いのか…。

六本木ヒルズでは、巌邑堂の上生菓子(左)と小布施堂の栗あん大福(右)を大奮発。
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巌邑堂は浜松の和菓子屋さんで、都内では買える機会が少なく、上生菓子が売られているのを見たのは初めて。小布施堂はおそらくみなさんご存じ。栗あん大福は1個540円なので、何度も見かけていたものの、買わずじまいでしたが、せっかく六本木に来たので(って、まったく理由になっていませんが)初購入しました。いずれも上品な味。おいしくいただきました。

六本木ヒルズの毛利庭園がささやかに紅葉していました。
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今日の「ありがとう」は2年ぶりに会ったK美に。たくさんおしゃべりできてホント楽しかった!これからも健康に気をつけて(笑)息災で過ごしましょう!

2021年11月15日 (月)

生まれた災難と生き続けるコツ

しばらく読書報告をしていませんでした。読書していなかったわけではなく、読んでいたけど、2作続けて「読み終わらなかった」ので…。

そして最近読み終わったのが「生誕の災厄」(E.M.シオラン著)。1ページ目に登場するひとことが、がつんと響く。

    どうしてこんな始末になったのだ——生まれてきたからだ

「反出生主義」というのだそうです。反出生主義とは、人間の出生を否定する考え方。もとは、生まれることを否定(悲観)するものだったのが、その後、子を持つことを否定 (悲観)する意味も加わるようになったらしい。

「生誕の災厄」は、小説ではなく、エッセイとも異なり、連続性のない数行(ときには十行ほど)の文章が書き連ねられている。いわば、“長めのツイート”のようなものなので、すぐに読み終わると思っていたら、ときに難解な文章ゆえに、意外に時間がかかってしまった。

シオランほど厭世的ではなくとも、「なるほど、そういうことか」と納得または共感してしまう言葉がチラホラ。

    結局はいつも自分が最新の敵に似てしまうのを知って以来、私はもう誰にも攻撃をかけないことにした。

    祈りたいという心は、信仰とはなんの関係もない。それはある特殊な心的衰弱の底から生まれ、その衰弱の続くかぎり持続する。

    不振に悩むとき、人間は冬眠すべきだ。憤懣や激怒でむざむざと精力を消耗させずに、力の備蓄のため、夜となく昼となく眠りこけるべきである。

そういえばオードリー・タン氏が言っていました。良い仕事をするには?と問われ、「7時間寝ます」。困難に直面した時は?「8〜10時間寝ます」と。

生まれてきたことを災いだとしながらも、生き抜くためのちょっとしたコツを提示しているシオラン。他の書籍も読んでみたいと思いました。

今日の「ありがとう」は、アルバイト先のSさんに。長いあいだ、お疲れさまでした。今までありがとうございました。

2021年11月13日 (土)

数の驚異(脅威)

去る11月11日は、中国では「独身の日」。例年通り、中国で大々的なセールが行われました。といっても、コロナ禍ということで、例年よりは控えめだったそうですが。

中国のネット通販大手Alibaba Groupのセール期間中(11月1〜11日)の取扱高は5403億元(約9兆6500億円)、独身の日のみでは2684億元(約4兆7900億円)だったそうです。

この数字がどれくらいの規模かというと、日本のネット通販大手、楽天市場の2020年の取扱高が4兆4509億円。

中国ってすごい!楽天の年間取扱高を上回る金額を、11月11日のたった1日で!驚異(脅威)的数字ですね。さすが14億の人口を抱える大国!スケールが違う、スケールが。

さて、11月11日は「ポッキーの日」でもあります。私の11月11日は、数年前からこれが定番。「極細ポッキー」
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近所のスーパーで1箱124円でした。地味な数字です。

中身は2パックに小分けされているので、とりあえず1パックだけ食べました。小分けされているのがありがたい。されていなければ、1箱全部一気に食べてしまっていたことでしょう。

11月11日の「ありがとう」は極細ポッキーを開発した人に。いまやスタンダードのポッキーよりお気に入りです。

2021年11月 9日 (火)

脳内で一服

お茶の先生に勧められて、樂家十六代、樂吉左衞門氏の作品展に行きました。

日本橋高島屋の美術画廊に、赤楽茶碗・黒楽茶碗がずらり。

以前、どこかの美術館で目にした先代の作品は、器(うつわ)というよりオブジェという感じの“とがった”茶碗が多かったけど、当代の作品は、とてもオーソドックスな感じで、鑑賞しながら脳内で緑色の抹茶を入れて味わいました。

ほっこりと丸みのある赤楽。ぽってりと艶のある黒楽。

ほとんど売約済みで、一部は抽選販売となっています。先生のお知り合いが抽選販売に応募したそうで、推定価格は百ウン十万円だとか(あくまで想像)。

先生「みんなお金があるのねえ」「やっぱり働いている人じゃないと買えないわよねえ」「あ、でもその人(先生のお知り合い)は専業主婦なのよ」「私なんかとてもじゃないけど買えないわ」と(笑)。

いやいや、先生も十分素晴らしいお道具をお持ちですよ。百万円超まではいかずとも、絶対ウン十万円いってるよね、と思うような立派なお道具。年に1回くらい、目にする機会があります。

せっかく高島屋に来たので、帰りに、美味しい和菓子でも買おうと思い、デパ地下に寄り、そして月餅を購入しました。実は好きなんですよ、月餅。しかし、口にするのは久しぶり。何年ぶり?何十年ぶりだろう?
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お抹茶ではなく、烏龍茶とともに、おいしくいただきました。

週末の「ありがとう」は、作品展を教えてくれたお茶の先生に。

2021年11月 4日 (木)

歯に衣着せぬお年頃

約2年2カ月ぶりに山口県の両親を訪ねました。

当然のことながらいっそう歳をとっていたけど、案じたよりは元気そうで、一応ホッとしました。

早く行って早く帰ってくる便(つまり安価な便)を予約したので、滞在時間約24時間(1泊2日)の巻き巻き旅行。まあ、どうせ未婚中年の娘に会ってもたいして嬉しくないだろうし。

ともに80を越えている両親は、思ったことをストレートに口にするお年頃なので、「長生きできるのはありがたいけど、長生きしなきゃしないで年取った娘の顔を見ないで済む」というような率直な意見を言っていました。ははは、やっぱりね。

宿泊は、両親が入居した老人ホームに隣接する温泉ホテル。約2年2カ月ぶりの温泉です。広いお風呂は気持ちよかった!

窓から見える風景をスマホで写真撮影したら、スマホが勝手にパノラマ写真を作成してくれました。
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もう少し明るいと、ちょこっと紅葉しているのが分かります。
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久しぶりに長距離移動したせいか、東京に戻ってから2日間ほど体調を崩しました。いろいろと考えなければならない山口行きだったけど、しばらくはあまり考えずに過ごそう。

週末の「ありがとう」は、揃ってきてくれた兄ファミリーに。「俺様王子」だった甥っ子は、一見不機嫌そうだけど実は素直な大学生に成長していました(*^_^*)

 

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