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2021年5月 4日 (火)

15年後のための一作

「われもまた天に」(古井由吉著)。前回読んだ「我らが少女A」の著者、髙村薫氏が、古井由吉の作品は出たら必ず読むと話していたので、選んでみました。残念ながら古井氏は昨年2月に亡くなられています。

ふつうは代表作「杳子や「槿」から手に取るのでしょうけど、まず最後の作品(エッセイ)を読みました。亡くなる前年から直前までに書かれたエッセイなので、入退院を繰り返している様子が語られています。

入院と入院の間の散歩や外出の様子、何度目かの入院に至る様子、何度目かの退院の時の様子、そして、身内の死や世間を騒がせたニュースに対する反応。決して悲愴感を漂わせるのでもなく、しかし淡々とした印象とも少し違う。静かに、少しずつ、エネルギーが薄まっていくような感じ。もし、私があと15年歳をとってから読んだら、ヒシヒシと胸に迫るものがあるのかもしれない。

タイトルの「われもまた天に」は、明の時代の医師・李挺のことば「吾のいまだ中気を受けて以って生まれざる前、すなわち心は天に在りて、五行の運行を為せり。吾のすでに中気を受けて生まるる後、すなわち天は吾の心に在りて、五事の主宰を為せり。」から。意味は、作品中に説明がありましたが、よく分かりませんでした(^^;

15年経ったら分かるかも知れない。

今日の「ありがとう」は、私が週末に悶々と悩んでいたことに「そんなこと全然ないですよー」とあっさり答えてくれたIさんに。若いママさん、とても頼りになります。

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コメント

お辛い時に、優しい対応を受けられたような。有難かったでしょう。
15年後、良いですね。私はもう無理が半分以上ですが。

>kazuyoo60さん

最近、気を利かせたつもりの行動が裏目に出ることが続き、独りで悪い方へ悪い方へと考えてしまいます。
落ち込んだ気持ちを一気に晴らしてくれた返答に感謝です。

おはようございます。

詳しい説明で、内容が伝わってきました。
ご紹介、ありがとうございました。

新型コロナウィルスの感染予防、日々、大切ですね。
密閉、密集、密接をしっかり避けて、予防しましょうね。

>siawasekunさん

コメントありがとうございます。
ちゃんとした紹介になっていない気もしますが(^^;

siawasekunさんも、お体に気をつけて、無事にこの事態を乗り切りますように。

悲しいことや辛い渦中にあって、独りで悶々とする日々の中、心ある誰かの一言にふっと心が軽くなることってありますよね。

15年後なんてとてもとても・・・。
過日家内が大学3回生で就活中の孫息子に「もう73歳にもなったよ!」と話したところ、「自分の半世紀後の姿など想像もつかん!」と言われました。

また家内が倅に将来のことを話しかけたら、「高々(余生は)あと10年だから(有意義に過ごすよう)」と諭されました。私自身は親父の生きた歳まであと2年と迫りました。

↑孫息子が就活中ということは「4回生」の間違いでした。GGもとうとう痴ほうがつき始めたようです(苦笑)

>omotanさん

私も大学生のころは、40代の自分など、想像できませんでした。
いわんや半世紀後をや、です。
いまどきは3回生から就活をするらしいですから、孫息子さんはまだ3回生の可能性があります。
卒業する2年前から就活しなければならないなんて、今の若者はかわいそうな気がします(「かわいそう」などと言ってはいけないのでしょうけど)。

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