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2020年3月20日 (金)

対立するものこそ対話しろ

見てきました。「三島由紀夫vs東大全共闘」
Img_4102
不要不急の外出は控えるようにとのお上のお達しですが、三島由紀夫の多くの作品が好きな私には、不要不急にはあたらなかったので、公開日に行きました。

三島由紀夫の映像といえば、ほぼ、自衛隊市ヶ谷駐屯地での演説の様子しか流れないですね。あとは、川端康成がノーベル文学賞をとったときに、お祝いに駆けつけて握手している姿くらい。

それ以外で三島が動いている映像。もうそれだけでもドキュメンタリーの価値「大」です。

三島由紀夫も東大出身なので、東大同士の知の応酬です。宣伝文句の一部に「圧倒的熱量を体感」という言葉が入っていますが、まさに言葉とエネルギーがぶつかり合うことで発生する、圧倒的な熱量を感じます。

東大レベルについていけない私には、何言っているか分からないところもありましたが。

三島も全共闘も、言葉で自分の思想を分からせようとする、相手の思想を探ろうとする。そこがすごい。

今どきのお偉いさん(人間性はまったく偉くないのだが)みたいに、言葉をはぐらかそうとするのとは大違い。

どちらも、その行動すべてを肯定できるものではないのだけど、このときの真剣で真摯なやりとりには、やはり胸打たれました。

よくぞこの映像を残し、よくぞこの映像を公開してくれました。今日の「ありがとう」は、TBSに。

時節柄、来場者は少ないと思っていたら(私がオンラインでチケットを予約した時点では、10席も埋まっていなかった)、上映開始時には満席でした。他に出かける場所がない、ということも要因の一つでしょう。Web情報によると、私が見に行った劇場の座席数は108。

映画館は、多数の人が密閉空間で近接している環境ではあるけれど、会話はしないし、他人同士で触れあうことはほぼ無いし、それぞれがマスクだのアルコール消毒だのを気をつけていれば、飲食店等よりリスクが低いのでは?と感じました。

とはいえ、あの中に感染者が1人でもいたら、やはり危険ではあったかもしれない。あとになって、劇場に行ったことをちょっと反省しました。でも、「見ないという選択肢は無いやろ」という気持ちに偽りはないです。

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コメント

1970年4月に入社し、まだ駆け出しの同年11月25日出張(新聞販売所訪問)先で勃発した三島事件を知りました。ここで出張を中断し、一部始終を報じるTVの前で釘付けになり、大きな衝撃を受けました。あれから半世紀も経つのに、まるで昨日の出来事だったように鮮明に蘇ります。

>omotannさん

リアルタイムであの映像をご覧になったとは(それも、報道側の立場として)、とても衝撃だったでしょう。
時間を隔てて見た私には、驚きはあるものの、「違う時代の出来事」という感覚でした。
学生運動も同様ですが、今回、長い映像を見ることによって、今までよりもずっと「実際に起こったこと」として感じることができました。

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