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2019年9月19日 (木)

語らぬ心の嵐

ちょっとサボリ気味の読書、先日1つ読み終わりました。「偽日記」村松友視著。「自伝」といっていいのかな。

著者がこの世に誕生する前に、父親が亡くなったため、祖父母の養子となって育てられる。そんな背景と、祖父が有名な作家であることから、ちょっと変わった幼年・少年・青年時代を送る。戦中・戦後の様子も、一般的な庶民の様子と共通するところもあり、しないところもあり。そんなことが作用してか、戦後の生活が苦しいような部分も、それほど暗くならずに読み進められる。

著者の目を通して、世間や家族の様子が描かれ、話しが進んでいくのだけど、最終的に、この物語の主役は祖母であるような気がする。

当然、著者が祖母の心の内を分かる由もなく、それ以前に、祖母は自分の感情や考えを露わにするタイプではないので、終始、祖母の存在感は比較的あいまいなままなのだけど、最後に、この人の心の中はずっと嵐だったのではないかと思わせる。といっても、最後まで、彼女が本当は何を思い続け、何を抑え続けて生きてきたのかは分からない。彼女の心の中を説明する文章は、ほぼ無い。なぜなら、祖母が著者に心の中を語ることはなかったから。

書かれていない彼女の心の中が気になる。常にざわざわして、時には高波が白い飛沫をあげていた(はずの)心の中が気になる。そんな事を考えながら、読了数日後にじわじわと胸が苦しくなりました。

これは「自伝」というより「自伝的小説」かな。

今日の「ありがとう」は、デパ地下のL紅茶店に。紅茶2品を買ったら、会計のレシートに「当たり」が出て、もう1品もらいました。なんというラッキー!ラッキーすぎて申し訳ない。

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コメント

レシートに「当たり」が出て、もう1品
思いがけないことも起こりえる、良かったです。
大好きなお祖母様の生き方をたどりたかったのでしょうか。

>kazuyoo60さん

「当たり」と聞いて、ティーバッグ1つとか、良くてもティーバッグ3つかな。なんて思っていたら、普通の商品(約600円分)がもらえました。
たいして購入していないのに(^^;
小さなシアワセです。

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