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2015年7月10日 (金)

ファン冥利に尽きる

P7110001 五月以来の歌舞伎。今回は歌舞伎座ではなく国立劇場「社会人のための歌舞伎鑑賞教室」でございます。

演目は「義経千本桜」 の「渡海屋の場」と「大物浦の場」。菊之助丈はなんと、主役の知盛を演じます。

なぜ「なんと」なのかというと、菊之助丈のニンではないからです。「ニンじゃない」というのは、平たく言うと、「カラーじゃない」でしょうか。でもちょっと違うな。

「あの役者のカラーじゃない」っていうと、その役者に合わない役柄(キャラクター)って感じですが、「あの役者のニンじゃない」っていうと、役柄(キャラクター)が求める雰囲気と役者の持ち味が合致しない、という意味で使われていると私は解釈しています。

そんなわけで、今回の配役が決まったときは、菊ファン仲間は「えーーー!?知盛!?」という反応でした。

それで、たぶん、空回りしてしまうんじゃないかな。と、少々不安を抱きつつ見に行ったわけですが、なんのなんの!素晴らしい!

確かに「ニンじゃない」感はいなめず、特に2場目の「大物浦の場」で花道に知盛が登場したときには、私の近くの席から“クスクスッ”という笑いが起こっていたほどですが、いつもの鈴を転がすような声が今回は低くお腹に響く声になり、セリフの余韻や間(ま)は人物の大きさ感じさせ、鬼気迫る緊張感、死を覚悟したときの静けさ、ものすごい迫力で演じきっていました。

ニンではないのにここまで演じてしまう菊之助丈、すごい!この役者を好きで良かったとつくづく思いました。

今回のご指導は幾度も知盛を演じている吉右衛門丈。この舅&婿コラボ、けっこうポテンシャル高いかも。

今日の「ありがとう」はいつも良い舞台を勧めてくださるK子さんに。
これで3900円は安すぎる!

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コメント

期待されなかったにも関わらず、嬉しい期待外れでしたね。
ご本人の芸の幅が広がるかもですし。

>kazuyoo60さん

そうなんです。
この先またこの役を演じるかどうかは分かりませんが、また可能性が広がったと感じました。
ますます楽しみです。

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