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2014年10月 8日 (水)

ノーベル物理学賞で蘇る苦い経験

今年のノーベル物理学賞、日本人3人が授賞しましたね。赤崎勇名城大教授、天野浩名古屋大教授、中村修二UCSB教授、おめでとうございます。

一部報道によると、中村氏はすでに米国市民権を獲得しているため、米国では「日本人2人と米国人1人が授賞」と報じられているそうです。

さてその中村氏の授賞のニュースを聞いたとき、「とうとう」と感慨深いものがありました。

もちろん私は中村氏の親類でもなく、物理学に関わる者でもありません。私が今の仕事に就いたばかりの14年前、中村氏のUCSB行きが決まり、UCSBが発表したプレスリリースをもとに原稿を書くよう指示されました。

が、その頃は仕事自体にもまだ慣れず、しかも青色発光ダイオードなんてものは言葉すら初耳で、氏の功績や日亜化学とのあれやこれやもまったく知識がない状態でした。UCSBのプレスリリースはけっこう短いもので詳しい情報は無く(たとえ詳細な情報が掲載されていても、当時の私にはまったく理解できなかったでしょう)、そりゃもうパニック。

2回ほどダメ出しを食らい、結局、得意先の担当者に加筆&修正してもらって、なんとか形にしました。

という、苦い思い出と強くリンクした方なのです、中村氏は。

あれから14年かぁ。今ではパニックにならずに仕事ができるようになりました。さすがに10年以上もやってると神経は図太くなるし、ネットの検索性能が向上したことも大きな助けですね。

しかし、世紀の開発をするほどの頭脳が自国に納得のいく研究環境を見つけられないというのは嘆かわしい。日本にとって大損失です。お金のある企業には、そういうところへの投資を考えてほしいなと思います。孫○義さんも、中国の一過的(?)な会社にお金を出すより、こういうところに、ね。

今日の「ありがとう」は、ノーベル物理学賞に輝いた“3人の日本人”と、私が嬉しいと思う反応をくれたYさん、Kちゃんに。

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コメント

米国には巨大な研究資金が用意されてるのは見聞きのうちです。日本も昔よりは研究に予算をとは聞きますが、脚光を浴びたところだけかもと思います。
誰もしないからこそ、出来なかったからこそ、灯りだけではない利用価値があるのも会見ニュースで知りました。発酵ダイオードの名前と日本が先駆的だったことはかなり前から知ってました。
欧米の研究者有利もまだ残ってるかもしれなくても、正当に評価された。素晴らしい恩恵を私たちにです。LED蛍光灯は私も享受しています。

>kazuyoo60さん

人の役に立つ開発ってすばらしいですね。
日本人であることを誇りに思わせてくれる点でも、彼らに感謝です。

中村さんの日亜との特許抗争は、大きな影響がありました。
特許提出を半年(職分によっては1年)に一件を会社からノルマとして要求されていても、対価は3000~10000円ってとこでした。
それが、有効利用(お金を稼ぐ)ものになっても関係なかったのが、0.0?の報酬が与えられる?(受けられる?)環境になりました。
>これは感謝。

ただ、日亜での研究成果を(多数のエンジニアとプロジェクトの結果を)わがものとして発表、特許申請、していた中村さんへの疑問と学会(主に海外で)での??あれ??って反応はありました。
>これは中村さんVS日亜のものなので、、どっちが正しいかは不明。

技術者は文明(文化じゃないよ)の礎となり、縁の下にいるのになれちゃってます(特に日本は)。

私の場合、特許は数件登録しましたが(会社のお仕事)、面倒なので途中で特許公開の方へもって行き、各関連会社と共同開発企業(元共同開発)で利用できるようにする方が快適でした。

開発関連の技術については、特許で会社の権利を固めるのは業務。
でも、それ以上の発想ができて近々面白いことになりそうって技術は、申請までに理解させなきゃいけない人が多すぎで、、、忙しい中で申請するまでに、内容を理解できない人達を説得する手間も多く、企業利益を確保する気にはなれなかった。
「ああ、そうですか。大したことなかったようです。公開にしておきましょう。」を沢山使いました。(笑)

特許部の弁理士から、「関連しそうな特許が数件ありました。検討お願いします。」の連絡があり、
「やんなきゃなー。」と思いつつ、面倒くさい(メリットないし)で、業務で提携している関連会社、装置開発業者に「そうそう、こんなアイデアがあってさー。で、その理論と成果と問題点はこんなデーターがあるよ。」って渡してしまう事も多々ありました。

なんせ、管理職(技術&営業)に理解できるだけの教育とプレゼンテーションをしつつ、否定的なブラッシュアップをこなすのは、疲労度が高い。

中村修二さんが青色発光ダイオードを開発した、のは確かですが、今のダイオードには中村さんの発明&特許はほとんど利用されていないでしょう。

今更(凄く遅いけど)、LEDが評価されているのは良いとは思うけど、遅すぎる・・・。のと、特許庁が勤めている技術者の発明は企業に帰属する方向で制度を変える方向にあるのも気になります。
(もともと、企業で研究開発を行う場合、申請した特許は企業に帰属するように一筆どころか、1,2年更新で書かされます。。)
(情報に関しては毎年、期限は2~∞、の誓約書)

酔っぱらっての愚痴になるけど、ノーベル物理学賞、受賞は「やっと認めざる得なくなったか。。」って感想と、それを支えてきた数多くの人々を思うと、「単純にスゲー!やった!」って気分にもなりづらい。

最後に、ノーベル賞他、認められるような研究発表は海外の学界に出さなければなりません。(日本の学界は権威もつ長老が支配しているので、新しい芽は潰される。結局、理解できないんだろうなー。お年寄りは。理解しようとも思わないし。)長老&お年寄りに理解できるのはブランド名でしょう。。。

書きすぎました。適当に削除してね。。。

>かみやまさん

コメントありがとう。
どの部分も重要そうで簡単に削除できないので残しておきます。
テレビで報じているほど、単純なことではないのですよね。
というか、テレビでは単純に報じざるを得ないのかな・・・ウムム

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