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2014年5月28日 (水)

のんきで従順な子どもの開き直り

サッカーワールドカップ(W杯)開催目前のブラジルで著しく建設が遅れてる状況について、「本当に大丈夫なのか?本気で開催する気があるのか?」と批判が集中していますが、今朝のテレビ東京「モーニングサテライト」で、「そんなに時間厳守が大事なら、ドイツかスイスを開催国に選べばよかったじゃないか」というブラジル人コラムニストの意見を紹介していました。

ものすごい開き直りようだ。さすが時間にいい加減なブラジル。

と呆れつつ興味が湧いたので、米ニューヨークタイムズ紙に掲載された元ネタ(記事)を探してみました。記事を読む前は、ブラジルの自分勝手な言い分が理解不能でしたが、読んでみると、なんとなく執筆者の気持ちが分からなくもないという心情になったので、紹介します。つたない訳ですが、概要はこんな感じです。

ブラジル人は怒られるのにもう疲れた———バネッサ・バーバラ

国際オリンピック委員会(IOC)のジョン・コーツ副委員長は4月、「リオデジャネイロの2016夏季五輪に向けた準備状況は今まで見た中で最悪」と発言。これに先立ち、国際サッカー連盟(FIFA)のゼップ・プラッター会長は今夏開催されるブラジルW杯の準備が「過去のいずれの開催国よりはるかに遅れている」と指摘。FIFAのジェローム・バルク事務局長は3月に、「(ブラジルW杯で)われわれは最悪のイベントの最悪の主催者になりかねない」との危惧を示した。

なんともキツイ言い方ではないか。ブラジル人は、常に外国当局の優秀な知恵に服従してきた。50年前、ジョアン・グラール大統領の失脚に米政府が関わっていたことが明白でも文句を言わなかった。80年代と90年代に、たとえブラジルの国家主権が損なわれようとも国際通貨基金(IMF)の緊縮政策におとなしく従った

気楽なお国柄で知られるわれわれは、油田採掘権も気持ち良く外国企業に譲った。われわれはフレンドリーで従順で快活で、嬉しい気分になるのが好きなのだ。

しかし今、FIFAやIOCは厳しい親のような態度をいくぶん取り過ぎているだろうという気持ちが膨らみつつある。

われわれは、FIFAの前では、特に視察団にはお行儀良くしようと努めてきた。スタジアムでビールが飲みたいと言えば、法律を変えてまで対応した。免税を適用しろと言われれば、同意した。これまでFIFAをもてなすのに、約120億ドルを費やした。

 競技場や諸々のインフラを建設するために住民を立ち退かせ、会場周辺に厳しいセキュリティゾーンを設けた。反対派を懸命に抑えつけ、非武装の市民に催涙弾を投げたり、テロリストとして告発したりもした。これが莫大な経済成長につながるのだと自らに言い聞かせてきた。その逆を示す多くの証拠があるにもかかわらずだ。しかし、FIFAはそれでも決して満足しない。

 IOCはといえば、われわれがなすことすべてを否定する。建設の遅れに文句を付け、リオの水路汚染を批判し、われわれが2004年のギリシヤオリンピックにすら劣ると言う。

 時間厳守を要求するなら、ドイツかスイスを開催国に選べば良かったのだ。われわれブラジル人は(ドイツ人やスイス人とは)少し違う。

 コリンチャンス(ブラジルの名門サッカーチーム)のマリオ・ゴッビ代表は先月、「遅延はわれわれブラジル人の生活の一部だ」と述べた。

 FIFAとIOCは好きなだけ説教すればいい。われわれは、残り1分になっても終わることはない。そして、最終的に完成したとき、予算はオーバーし、作業場では事故が何件か発生している。

だいたいこんな感じです。しまいには「われわれは自分たちのやり方でやる。アメリカを呼んできたって無駄だ」と言い放っています。開き直りというよりやけっぱち状態です。でも、なんとなくその気持ち、分かります。

しかし、約束と時間は守らないとね。国際ステージでは信頼が大事です。

今日の「ありがとう」は、「モーサテ」に。

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コメント

お国柄が違えばなのでしょうけれど、その遅れの程度が、外国人には理解できかねるでしょう。
日本も昔は適度な遅刻を良しとしたと聞きますが、今は、時間と信頼は常に守らないと、そんな時代になりました。
あちらの方、過渡期なのかもしれません。

>kazuyoo60さん

争いを好まず、のんびり楽しく過ごすお国柄は、それはそれで愛すべきキャラクターなのですが、W杯やオリンピックの場合、「ちゃんとやります、できます、やらせてください」って声上げて招致するわけですから、これはきちんと守らないとダメですよね。

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