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2009年10月25日 (日)

たとえ好きでもこいつばかりは

十月最後の日曜日は雨。十月大歌舞伎昼の部へ。

「蜘蛛の拍子舞(くものひょうしまい)」では玉三郎丈が蜘蛛の化身に。玉様は、人間ではない役をやっている方が好きなので期待大。なんといっても、私が生まれて初めて玉三郎丈を見たのは、映画「夜叉が池」なので、そこで“刷り込み”が行われたのですから。

前半は美しい女に身をやつして舞い、後半は正体を現して蜘蛛の隈取り。玉様は顔が小さいためか、こういう隈取りをしてもなんとなくチマっとしてしまって、あまり怖さを感じない。人間(女性)の姿のままで“何かが違う”雰囲気をたたえた役のときの方がよっぽど怖いのに。隣に並んだ三津五郎丈(の顔)が妙に存在感があって輝いて見えてしまった(笑)

演目の中盤には蜘蛛の立ち回りがあり、この蜘蛛のきぐるみ(?)がなかなか良くできている。へんに人間みたいな動きと、いかにも蜘蛛らしい動きのミックスがまた良い。かなり見物です。

続いて「心中天網島 河庄(かわしょう)」は、とても疲れました。治兵衛は女房子どもがいる身で遊女の小春と恋仲。小春は治兵衛のことを考えて身を引くことを決心。小春が心変わりしたと思いこんだ治兵衛は手を挙げ、足蹴にし、うだうだとなじり、ぐちぐちと恨みごとを・・・。見ているこっちはイライラが募る一方。

けっして「女房子どもがいるくせに」って倫理観を問うているのではないのです。とにかくそのぐだぐだぐちゅぐちゅがうざったい。「こんな女とはもうこれ以上一緒に居たくない!帰る!」と言いながら帰らない。兄に促されてようやうく店から出た後も「ひとことだけ。ひとことだけ言ってやりたい」って戻る。よくある演出ではあるのだけれど、「あーっなんで戻るかなー!とっとと家に帰れよー!」って本気でつぶやきそうになりました。ええ、本気で。

治兵衛を演じるは藤十郎丈。藤十郎丈を好きな人は、この治兵衛の情けないところがまた憎めないとか恋に身を焦がした狂おしさが良いとか思うのかな。私が藤十郎丈のファンだったとしても、きっと治兵衛は嫌いだなー(苦笑)

「河庄」は前にも見たことがあったけど、こんなにイライラしたっけ?と思い起こしてみたら、歌舞伎ではなく文楽で見たのでした。

ちなみに今回は「河庄」の段だけだったので、最後の心中の場面は無し。

今日の「ありがとう」は一緒に観たK音さん(初蕎麦できずに残念でした)、チケットを取ってくださったK子さんに。

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コメント

みっともないと思っても、渦中では割り切れないのでしょうか。
お芝居としても、あまりに、その場面が長いのは、今の時代に合わないのかも。

>kazuyoo60さん

みっともないと思いつつ、そんな行動をとってしまう。
実はとてもリアリティのある演出なのかもしれませんね。

初めまして、こんばんは。

ダイビングをしたいと、ブログに書いたところ、kazuyoo60さんに、こちらのブログを紹介していただきました。

↓の、ウミヒドラ、ネックレスみたいで、綺麗ですね☆
まだまだ、知らない物がいっぱいあるんだなぁ~と、思いました。

海に潜る日を夢見て、また、お邪魔させて下さい。

それと・・・HNの、こしあぶらは、大好きな山菜の名前です。腰の脂では、ありませんので。。。(笑)

>こしあぶらさん

コメントありがとうございます。
海の中は発見がいっぱいです。
特に伊豆の海は、陸上と同様に四季が感じられて楽しいですよ。

海のネタはたまにしか載せていませんが、これからもどうぞよろしくお願いします。

「こしあぶら」という山菜、初めて知りました。今度スーパーなどで見かけたらトライしてみます。
#「漉し油」かと思いました(^^;

昼の部、お疲れさまでした!

近松の男たちはみんな愚かしくありますけど、とくに「河庄」はねぇ・・・。
藤十郎さん、これまでよりもさらにこってりだったような?
今にして思えば、文化勲章が決まって(関係者にはとっくに通知されていますから)それもあってノリノリだったのでしょうか?coldsweats01

>初音さん

なるほど。サービスで「いつもより長くためています!」ってことだったのかしら。
でも見ていてちょっとしんどかったですね。

ところで夜の部はいかがでしたか?
キツネは無事に飛び跳ねていたでしょうか。

夜の部、心配しましたけど、お元気でしたよ!
こちらが最後と思い入れていたせいか、さらに熱気が感じられたような。
友人たちは、キツネを見ている菊ちゃん(静御前ですが)のほうがいつもよりHOTだったとwink

>初音さん

そうでしたか。おやじ様、さすがに体力を維持する術をご存じなのですね。
HOTな菊之助さん、11月に新橋で堪能できますように(*^^*)

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