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2008年4月28日 (月)

二次元の自由

土曜日に、今年最後かもしれない満開の桜を楽しんだ。といっても舞台上のはなし。

歌舞伎座昼の部の「熊野(ゆや)」は、玉三郎丈と仁左衛門丈の麗しい組み合わせでうっとり。絵になるふたりに見とれる……はずが、背景の満開の桜に目が釘付け。まるでテレビや写真で見る「ひと目千本」のような華やかな桜の風景が再現されている。決して写実的な絵ではなく、とても平面的で、立体的な部分でも透視法に沿っていない不自然なライン。でも、実際に満開の桜を見たときと同じワクワク感が蘇る。

翌日は、別の桜を見るためにお昼前に家を出た。地面をピンクに染める芝桜。ピークには少し早かったかな。住友不動産三田ツインビルの庭です。出入り自由。芝桜以外にも、ヤマブキやコデマリ、ツツジなどもありました。

Dscf3556 Dscf3572

Dscf3584 ツツジつながりで、根津神社に移動。つつじまつりの最中で晴れの休日だったためか、ものすごい人・人・人。こちらもピークまでもう少し、という感じだけど、人混みはピークだったみたい。私の頼りにならない記憶によると、数年前に来たときは、のんびりつつじの間を歩いて、鳥居をくぐりって、ゆっくり散歩したような。あのときは夕方近かったのか、まつり期間が終わっていたのか?

Dscf3589 さて、実はこのあとの行動が本日のメイン。行ってきました国立博物館の「薬師寺展」に!午前中よりも夕方の方が比較的ゆっくり鑑賞できるとの情報をHPで確認していたので、15時過ぎに国立博物館に到着。“比較的ゆっくり”ってどれくらいだろう?いざとなったら、おそらく今後一生見る機会は来ないであろう日光月光菩薩の背中を拝むだけでも良しとしよう。などと覚悟していたけど、並ばずにチケット購入。もちろん混んではいるけれど、立ち止まって菩薩像を眺める余裕は十分ありました。

日光月光菩薩の背中はゆるやかに曲線を描き、引き締まっていて美しい。N○Kの「新日曜美術館」で見た映像では力強さが印象に残ったけど、実際には全体的な柔らかさと調和して、凛々しくありながら決して威圧的ではない。けれども畏れ多い気持ちになる。

帰宅して「新日曜美術館」を見ると、河鍋暁斎がテーマだった。コンドルに贈った「大和美人図」は、西洋画の遠近法では絶対に認められない描き方がなされている。ゲストの山口晃氏が「絵は三次元の奴隷ではないという思いがあったのでは…」というようなことを(正確にこのとおりの言葉ではありませんが)発言した。なるほど、昨日の歌舞伎の背景は、二次元だからこそできる自由な表現が満開の桜を再現したわけだ。

週末の「ありがとう」は、歌舞伎座で会ったみなさんと、もんじゃの店で会ったみなさんと、・・・書ききれないくらいの方々に。

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コメント

わが庭先の芝桜は猫の額ほどですが、ピークを過ぎながらも、なおピンクに染めて咲き誇っています。

先刻御案内のことと思いますが、小生は4月9日に古都奈良の仏像巡りをやりました。
薬師寺では金堂他内陣修理および東京国立博物館での「国宝・薬師寺展」出展のため、肝心の日光・月光菩薩像は、レプリカの拝観となりちょっぴり残念な思いをしました。
でもsuzieさんのこのレポートで納得しました。

玉三郎丈と仁左衛門丈よりも目が釘付けになったという満開の桜の絵。
suzieさんのこの感想を描かれた方がお聴きになると、とてもお喜びになるでしょうね♪

芝桜のピンクが鮮やか!
ツツジもポコポコとした姿が愛らしいですね。

東京国立博物館「国宝・薬師寺展」に行かれたのですね。羨ましい!!
3月末に見た「情熱大陸」で、国立博物館の展示デザイナー・木下史青さんが取り上げられていました。
日光・月光菩薩立像をあらゆる角度から拝観できるよう試行錯誤されている姿を拝見しました。
昨日のNHKスペシャルは「日光・月光菩薩 初めての二人旅 ~薬師寺1300年の祈り」でしたね。
丁寧に磨き上げ、大切に梱包され、薬師寺管主と僧侶の方々が祈る中、旅に出られた日光・月光菩薩像。
感動的でした。

あのやわらかな微笑みと、美しい背中。
自然に手を合わせたくなりますね。
素晴らしい週末を過ごされたようで何よりです♪

>omotannさん

芝桜は、あのインパクトの強い(濃い)ピンクの絨毯を、ちっちゃい花がたくさんたくさん集まって作り出しているのを見ると、ほほ笑ましくなります。

奈良をご訪問された際に、日光・月光菩薩像がお留守だったのは残念ですね。

私は今回、光背を外したお姿を見たので、次は光背のあるお姿を拝みたいと思います。

>mariさん

薬師寺展は、高い位置からも菩薩像を拝めるようになっていたので、正面からの表情も見られて、その美しさをいっそう感じることができました。

像の周りを移動しながら見ることもでき、少し離れてじっと眺めることもできたのは、展示の方法が練られていたおかげかもしれません。

うちからは薬師寺、遠くないですが、
修学旅行以来訪れていません。
こないだ唐招提寺に行ったとき、館の修理で
少し趣がなかったです。
やっぱりちゃんと確かめて行かないと。。

あのあたりは、のんびりしていて好きです。

菩薩さまのsun背中を見ることができるのは東京でだけ、、、
見に行かれた甲斐がありましたね♪

私のブログへコメントくださって、ありがとうございます。
歌舞伎をご覧ですか。美系のお二人、芸達者でもいらっしゃいますね。
見事な芝桜です~。綺麗に手入れされたツツジが色とりどりですね。
東京にお住まいですか。日光月光菩薩、この仏像の背中を見られるのは、めったにない機会です。奈良市に住んでいます。昨年今頃この仏たちに会いに行ってきました。
沢山の感謝のお気持ちですか。綺麗なお心をお持ちですね。

>つーみーさん

「薬師寺展」は他の博物館も巡回するのかな、と思っていましたが、東京だけなのですね。見ることができて本当に幸運でした。

でも光背のあるお姿も見なければ。たぶん修学旅行で目にしているはずなのですがまったく記憶にありません。←罰当たり?(><)

子供の頃は、仏像が美しいと思ったことがありませんでした。なぜでしょうね。

>kazuyoo60さん

コメントありがとうございます。

普段はお寺なんて全然行かないのに、特別な展示となると出かける不届き者です(^^;
今度はちゃんと薬師寺に足を運ばなければ、と考えています。

東京にも自由に花を楽しめる場所は意外とあります。でも、きっとkazuyoo60さんのお庭の方が、たくさんの元気で美しい花に溢れているのでしょうね。

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