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2007年11月 4日 (日)

世界一花嫁衣装が似合う男性

土曜日は秋にふさわしく、歌舞伎鑑賞(秋じゃなくても見に行きますが)。菊之助丈が出る「仮名手本忠臣蔵 山科閑居の段」と「土蜘蛛」を目当てに出かけてきました。

仮名手本忠臣蔵での花嫁姿の小浪(菊之助丈)は、綿帽子の下からちらりと見える赤い唇と真っ白でしなやかな手の動きが、とてもかわいらしくて可憐。綿帽子を取ると、赤と白のかんざしが効果的に愛らしさをひきたてている。

この演目では中村吉右衛門と松本幸四郎の兄弟が揃うのだけど、この二人がそっくりで、双子かと思うほど。役柄が違うから当然化粧も衣装も異なるのに、同一人物に見えてしまった。もちろんファンにはひと目で見分けがつくのでしょうが、歌舞伎役者は、血が濃いせいか、兄弟・親子が年を追うごとにどんどん似ていく。

「土蜘蛛」では菊之助丈が舞踊を披露し、菊五郎丈が怪しい僧侶=実は土蜘蛛を演じる。土蜘蛛が蜘蛛の糸をぱーっと投げつけたりするのが見どころのひとつ。

しかしこれ、能仕立ての演目。能仕立ての歌舞伎は、どことなく中途半端な印象を受けてしまう。能と比べて、どうもこう……安易な感じが漂う。簡単に言うと、外国映画で、ジャパニーズ・カルチャーを気取って、かっこいい(はずの)俳優が“どこか間違った”着物を付けて登場するような。さすがにそこまでヒドくはないですが、分かりやすく例えると、そんな感じ。

能独特の袴(大口というのでしょうか)を付けて、後ろを向いたときの姿が、おろおろしたような不安定な印象なのである。(単に公演が始まったばかりでこなれていないだけ?)

同じ能仕立てでも、「船弁慶」のときは舞いが中心だったためか、それほど気にならなかった。

 

ちなみに「土蜘蛛」は昨年の「夜桜能」で見た演目。あのときは、夜桜能始まって以来の雨天会場替えで、のっぺりしたステージ上で土蜘蛛が上演された。能舞台で空間が仕切られていない能が、あんなにも「広がりのない」ものになってしまうのだと勉強になった。

この日は歌舞伎座で、またひとり、歌舞伎ファンの方と対面を果たせた。○○江さんに「ありがとう」。

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コメント

 歌舞伎の振り付けのことはわかりませんが、ストーリーも能の作品を歌舞伎の出し物にすると、観客に訴える目標が変わってきてしまうようです。たとえば能の「俊寛」は都を恋う望郷の念だけをすざましい程までにえがきだしている。私など故郷から離れてしまっているので、テレビで能の「俊寛」を見ていても目頭が熱くなる。
 他方歌舞伎の舞台をテレビで見たが、若い男女の恋物語が入って、その恋を成就させるために犠牲になるという筋に代わってしまっていた。歌舞伎は大衆を相手にした芸能であるため、止むえないのかも知れない。

>ジージさん

確かに、どういう観客をターゲットにするかで演出も内容もだいぶ変わってきますね。
能と歌舞伎に限らず、現代の小説、テレビドラマ、映画もそうですね。
だから、能と歌舞伎を比較してどうこうとか、小説と映画を比較してどうこう言うのは、無意味なことかもしれません(^^;

どちらの「俊寛」も、演じる人の力量が問われますね。

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