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2006年11月27日 (月)

ぬるいファン

先週は、歌舞伎を2回。ベテラン陣の吉例顔見世大歌舞伎と若手の花形歌舞伎。

菊五郎、仁左衛門、三津五郎などが揃って女形で登場する「伽羅先代萩」は、「吉本新喜劇と紙一重か?」と思うような絵面なのですが、さすがベテランの大物役者たち。ちゃんと感動させてくれます。あれは何ゆえでしょうか。間合い、表情、口調…。すべてが安心して楽しめます。

中でも二役演じた仁左衛門さんは素晴らしい。御家転覆を狙う八汐では、憎々しさ溢れる怖い顔、でもユーモアもある。後半の勝元では、長袴の扱いも決まって凛々しい、若々しい。階段を駆け上がる途中で、斜め後ろを見ながらふっと決める姿は、「これぞ二枚目」のほれぼれするかっこよさでした。

やはり芝居は味のあるベテランが良い。とつくづく思ったその翌々日に花形歌舞伎の夜の部を拝見。

お目当ては菊之助さん。静御前ではちょっと声がつぶれてしまったのが可哀想。転じて平知盛は期待以上に良かった。女形からは想像つかない迫力ある動き。でもやはり瑞々しさがにじみ出てしまいます。ま、そこがいいのですけど。

とはいえ、菊之助さんは昼の部の「弁天小僧」が断然素晴らしかったですね。うっとりするほど美しい娘から、悪党(といっても憎めない)弁天小僧への変化。あの「一粒で二度おいしい」満足感は、ベテラン陣の「伽羅先代萩」に劣らないものがありました。

はいそうです。菊之助さん見たさに昼の部もすでに行きました。でもね、昼・夜1回ずつなんて、まだまだ「ぬるい」もんですよ。私のチケットを取ってくださったM夫妻は、昼・夜ともに3回ご覧になっていました。それでも決して「多くはない」のだとか。

私はしばらくぬるいファンのままでいるつもりです。

週末の「ありがとう」はM夫妻に。

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コメント

歌舞伎のよさがわかるのは、すごいですね。
私は1回しか見た事がありません。
それも、誘っていただいて、無料で・・・
なかなか、おもしろかったけど、それ程好きになれないのは、いろんな情報を知らないからだと思います。

>ひでこ儘さん

いえいえ「分かって」なんていませんよ、ぬるいファンですから。
歌舞伎は「伝統芸能」って構えてしまいがちですが、大衆演劇みたいな演目もたくさんありますし、普通のお芝居と同じです。
何も知らなくても「おもしろい」「つまらない」「好き」「きらい」で良いのです。
役者や演目に詳しくなれば、さらに楽しめますが、これも歌舞伎に限ったことではないですよね。
ひいきの役者がいればいっそう楽しくなります。

映像でしか歌舞伎を観劇したことのない私としては、生で観られるだけで素晴らしいと思います。

仁左衛門の「階段を駆け上がる途中で、斜め後ろを見ながらふっと決める姿」という文章からその姿を想像いたしました。格好いい!

先日、小松成美『和を継ぐものたち』を読んだのですが、そこに歌舞伎役者さんの舞い扇をお作りになっている扇職人・荒井修さんのお話がありました。
道具一つとってもいろんな思いや意味が込められているんですね。
感動しました。

>mariさん

ほんとに仁左さんは男前です。是非、機会があったら生の仁左さんをご覧になってみてください。

「和を継ぐものたち」、さっそく図書館で検索してみましたが、残念なことに未所蔵でした。私ごのみの内容のようなので、リクエストして読んでみますね。

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